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2018年9月7日 転ばぬ先の。 [カメラ]

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Nikon D7000 AF-S 18-200mm

西日本の台風そして北海道の大地震と、被害に遭われた方々に何もできていませんが、せめて心よりのお見舞いを申し上げます。

時期的に、ドイツで開かれるフォトキナを前に新型のカメラが立て続けに発表された。Nikon Z 7とZ 6そしてCanon EOS R、FUJIFILM X-T3だ。

未だそのどれも目にはしていないので仄聞ではあるが、そのどれもが次の時代に向けた新しいカメラシステムである。web上ではその満を持して発表されたニコンやキヤノンの新世代のミラーレスカメラに、メモリーカードスロットが一つしか設定されていない事が話題だ。

記憶に間違いが無ければD7000で普及機クラスのカメラにもデュアルスロットを採用し、大いなる安心を寄与してくれたのがニコンだ。ところが、満を持したはずの、しかも相当高価な新型カメラには、たった一つのカードスロットしか見当たらないのである。奇しくもそれは続いて発表されたキヤノンの新型カメラも、ミラーレスカメラである事と、たった一つのカードスロットしか、という点で何故か同じ方向を向いているのであった。

仕事で写真を写すという事は、つまり少なくとも写っていることを保証するという事である。

だからある程度事前に発覚しやすい写らない事態より不安なのは写した写真を失う事だ。それはデーターという情弱な信号に写真を置き換えるデジタルカメラの時代になってより一層神経を使うことになったのである。現像が上がるまで写ってるか胃が痛む状況が、デジタルカメラになって解消されたかと思えばデーター消失の不安に胃が痛むという、フォトグラファーはつくづく因果な仕事なのである。

テザーでしか運用できなかった初期のデジタルカメラはともかく、スタンドアロンで運用できるようになってからは兎に角コンピューターや、エプソンやキヤノンのモバイルストレージへ一刻も早くバックアップを取ることが精神的平穏のよりどころだった。なにしろスタンドアロン可能でデュアルスロット完備のKodak DCS ProBackなんか、カメラ寄りのスロットはうまく記録できないから使わないでね、なんてKodakから念を押されたりだったくらいだから。

D7000以降のデュアルスロットの恩恵にあずかり、現在の仕事のワークフローは撮影時は2枚のメモリーカードに同時記録、そしてそれをミラーリングしたHDD上にコピーしたうえで作業用コンピューターでポストプロダクション作業という流れだ。少なくとも胃が痛んだり、妙な動悸がしたりすることは大分抑えられるのである。

新型カメラ、例えばニコンのそれはXQDカードの理論的安定性が、シングルスロットの口実かもしれない。でもそれが思い違いであることは、それは比べることは不謹慎であるかもしれないけれど、この度の台風に見舞われた関西国際空港が教えてくれた。機能も脱出の術もライフラインの供給もすべて失われた、たった1本しかなかった橋に船が衝突したことで。

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